令和二年師走のご挨拶

目に見えぬ 神の注意は 国難と
人民思想を 直せ世の人(開祖御教歌)

八津御嶽神社 宮司 大権現職 山本 行徳

 まさかの疫病(コロナ)は世界中に蔓延し続けている。
 年初には、令和二年元旦には、今年はのんびりしていては行けない、出ばなから行動を起こすべきと、祭典の後に申し上げました。まさかのコロナを予測出来ませんでしたが・・・。全て古きものが悪いのではありませんが、新しきもの全てを否定するわけでもありません。ただ今迄通りには過ぎて行けない。新しき道を求める事を大神様が要求されていますと。まさかのコロナで、世界を始め国内も大騒ぎであります。これにより国内のあらゆる職業に変化を否応無しに求められています。私たちの生活全てを見回せばその変化に動かされています。この疫病の根が中国の武漢でのはじめより、かれこれ十一ヶ月があっという間に過ぎてゆきました。
 大神様からのメッセージとも受け取るコロナ現象。大神様は現代の人間に何を求めておられるのでしょうか。国も人も我欲の生き方で動き過ぎたのかもしれません。わが欲望の為には、自己制御せずに生きてきたのかもしれません。そしてまた、自己犠牲というと暗くなりますが、人の為に生きる、夫のために妻のために親のため隣人のためにと心のそそぎ方が希薄で、年月を重ねて生きてきたような人類のような気がします。コロナのことで神のご存在を深く思う人が出たかもしれません。目には見えないコロナ、目には見えない神々の世界。実は心中はそれほど神を求めていない人々でも、この有様に祈りの大切さを学んだ人もありましょう。宗教は祈りの現場こそ意味を持ちます。宗教者が祈りを忘れた祈りの場には、自ら神を否定しています。神に仕えるものは今こそ「祈りの実行」です。

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